私は健康保険組合に入っているので、年に1度、健康診断のお知らせが来ます。 コロナの時には定期健康診断に行くこともはばかられ、しばらく行かずにいたのですが、その間に血糖値の数値が悪化していたり、また昨年にはがんが見つかるなど、やはり定期健康診断の重要性があるなというのを、ここしばらくで思っていました。
ただ、昨年にはすでにがん治療開始していましたので、今年度の健康診断の案内が来たのですがそれを使わないままになっていました。ちょうどがん治療で診察があったので、その時に健康診断を受ける必要があるのか、私の主治医に尋ねてみました。
私の主治医からの回答は、
基本的にはがんの治療のために血液や尿など各種検査や CT などを定期的に行っているので、必要ない健診項目が多いと思う。受けることによってがん治療などの影響で正常の数値を外れた場合に、その対応や説明も少し面倒かもしれない。ただ、大腸がんや胃がんといった日本人に多いがんについてはその初期のがんを見つける場合、CT では見つかりにくいこともあるので、それに限っては受けておいた方が良いかもしれない。
というものでした。
確かに、定期的に通院し、血圧や体重の測定、採尿・採血また CT 撮影などの検査をしていることを考えると、健康診断に行くのは二度手間でちょっと面倒な気もしますし、数値が悪いと出ていた場合にその説明も面倒だなという気持ちはあります。
一方で、初期のがんを見つけるのには定期健康診断が有用という話は、なるほどと思わされました。自分が治療している膀胱がんについてはもちろん気にする必要はないのですが、他のがんが発生した場合に、それを初期段階で見つけることは意義がありそうです。
それを思うと、行っておかなければと思う気持ちと、ちょっと面倒というか億劫な気持ちもあります。
自分ががん治療のために通院している病院で、必要なものだけ健康診断をしてくれのであればそれが一番良いのですが、そうなると健康保険組合の費用負担では実施することができないことになります。
こうした医療の、言ってみれば縦割り的な対応もなかなか難しいところがありますが、前に書いたマイナ保険証のデータを有効活用することによって、検診を受ける側の負担も少なくなり、また検診をする側の負担も少なくなるといった効率化が図られれば、誰にとってもハッピーな結果になるのではないかと思いました。